「墓じまいをしたいけれど、どこに頼めばいいのか分からない」
「石材店・行政書士・代行業者は何が違うの?」
墓じまいには、墓石の撤去だけでなく、改葬手続きや閉眼供養、ご遺骨の取り出し、新しい供養先の検討など、さまざまな工程があります。
そのため、何を任せたいかによって適した依頼先は異なります。
この記事では、石材店・行政書士・墓じまい代行業者の違いを比較し、それぞれに向いているケースやメリット・デメリットを分かりやすく解説します。
墓じまいの依頼先|石材店・行政書士・代行業者の違いと比較表

墓じまいの主な依頼先は、大きく分けて「石材店」「行政書士」「墓じまい代行業者」の3つです。
それぞれ得意とする業務が異なるため、まずは違いを確認しておきましょう。
| 依頼先 | 主に依頼できること | 向いている人 |
| 石材店 | 墓石の解体・撤去・整地 | 墓石工事だけ依頼したい |
| 行政書士 | 改葬に関する行政手続きの支援 | 書類や役所手続きを任せたい |
| 墓じまい代行業者 | 墓石撤去・手続き支援・供養先など | 墓じまい全体をまとめて相談したい |
※実際の対応範囲は事業者によって異なります。正式に依頼する前に、対応内容をご確認ください。
石材店は「墓石工事」が中心
石材店は、墓石の建立や修理、解体・撤去などを専門とする業者です。
墓じまいでは、墓石や外柵、基礎部分を撤去し、墓地を管理者が指定する状態まで整地する工事を依頼できます。
一方で、改葬許可の手続きや新しい供養先探し、僧侶の手配などは、自分で進める必要があるケースもあります。
行政書士は「行政手続き」が中心
行政書士は、行政機関へ提出する書類の作成などを扱う専門家です。
墓じまいでは、改葬許可申請などの手続きについて相談できる場合があります。
ただし、行政書士が墓石の解体・撤去工事を行うわけではありません。
そのため、墓石工事については別途石材店などを探す必要があります。
墓じまい代行業者は「全体の手配」が中心
墓じまい代行業者は、墓石撤去だけでなく、手続きのサポートや僧侶の手配、ご遺骨の新しい供養先など、墓じまい全体について相談できるサービスです。
複数の業者や寺院などへ自分で連絡する負担を減らせることが大きな特徴です。
ただし、「代行業者」といっても対応範囲は会社によって異なります。
依頼する際は、どこまで料金に含まれているのかを確認しましょう。
石材店に頼むべきケースとメリット・デメリット
墓じまいで必ず必要になる作業の一つが、墓石の解体・撤去です。
そのため、「手続きや供養先は自分で進められるので、墓石工事だけ頼みたい」という方には石材店が向いています。
石材店に頼むメリット
石材店の大きなメリットは、墓石工事の専門業者へ直接依頼できることです。
墓石の大きさや材質、基礎の状態、墓地までの搬出経路などを確認し、現場に応じた撤去方法を判断してもらえます。
また、地域の墓地や寺院との取引実績が多い石材店であれば、その墓地特有の工事ルールを把握している場合もあります。
特に、霊園や寺院から指定石材店を利用するよう求められている場合は、その石材店へ依頼する必要があります。
石材店に頼むデメリット
石材店によっては、対応範囲が墓石工事に限られることがあります。
その場合、
・改葬許可の手続き
・閉眼供養の僧侶手配
・ご遺骨の新しい供養先探し
・墓地管理者とのやり取り
などを自分で進めなければなりません。
墓じまいに必要な流れを把握していて、自分で各所へ連絡できる方なら問題ありませんが、「何から始めればいいのか分からない」という方には負担が大きくなる可能性があります。
石材店がおすすめな人
石材店への依頼が向いているのは、次のような方です。
・墓石の撤去だけ依頼したい
・新しい供養先がすでに決まっている
・行政手続きを自分で進められる
・霊園から指定石材店を案内されている
・地元の石材店とすでに付き合いがある
墓石工事のみ依頼したい場合は、石材店がシンプルな選択肢になります。
行政書士に頼むべきケースとメリット・デメリット
墓じまいでは、現在のお墓からご遺骨を別の墓地や納骨堂などへ移す際に、改葬許可の手続きが必要になります。
自治体によって必要書類や提出方法が異なるため、手続きに不安がある方は行政書士へ相談する方法があります。
行政書士に頼むメリット
行政書士に依頼するメリットは、行政手続きに関する負担を減らせることです。
墓じまいでは、現在のお墓がある自治体へ改葬許可を申請するため、必要書類を確認しながら手続きを進めます。
「仕事が忙しく役所へ何度も問い合わせる時間がない」
「お墓が遠方にあり、手続きを進めにくい」
という場合には、専門家へ相談することで進めやすくなることがあります。
また、必要書類や手続きの流れが分からない場合にも相談できる点は安心材料です。
行政書士に頼むデメリット
行政書士へ依頼しても、墓石撤去工事まで行ってもらえるわけではありません。
そのため、
行政書士へ手続き相談
↓
石材店へ墓石撤去を依頼
↓
寺院へ閉眼供養を依頼
↓
新しい供養先へ納骨
というように、複数の窓口を自分で調整する必要がある場合があります。
墓じまい全体をまとめて任せたい方にとっては、かえって連絡先が増える可能性もあります。
行政書士がおすすめな人
行政書士への依頼が向いているのは、次のような方です。
・改葬手続きだけ専門家へ任せたい
・墓石を撤去する石材店は決まっている
・供養先もすでに決まっている
・遠方の自治体との手続きが負担
・書類作成や行政手続きに不安がある
行政書士を利用する場合は、どの手続きまで依頼できるのか、料金はいくらなのかを事前に確認しましょう。
ワンストップ代行業者に頼むべきケース
「石材店も行政書士も寺院も自分で探すのは大変」
という方には、墓じまい全体をまとめて相談できる代行業者が向いています。
墓じまい代行業者では、会社によって異なりますが、
・現地確認・見積もり
・墓石の解体・撤去
・改葬手続きのサポート
・閉眼供養の僧侶手配
・ご遺骨の取り出し
・永代供養先の相談
・納骨堂・樹木葬の案内
・海洋散骨などの供養相談
といったサービスをまとめて相談できる場合があります。
ワンストップ代行のメリット
最大のメリットは、墓じまいに関する相談窓口をまとめられることです。
自分ですべて行う場合は、
役所
↓
墓地管理者
↓
石材店
↓
寺院
↓
新しい供養先
と、それぞれへ連絡しながら進める必要があります。
代行業者なら、必要な手配をまとめて相談できるため、仕事や家事で時間を取りにくい方や、遠方のお墓を墓じまいする方に向いています。
また、
「墓じまいしたいけれど、新しい供養先が決まっていない」
という段階から相談できる会社もあります。
ワンストップ代行のデメリット
一方で、代行を依頼する範囲が広いほど、墓石工事だけを直接依頼する場合と比べて費用がかかることがあります。
また、すべての代行業者が同じサービスに対応しているわけではありません。
「行政手続きはサポートのみ」「僧侶手配は別料金」「供養先は紹介のみ」といった場合もあるため、契約前に対応範囲を確認しましょう。
重要なのは、最初に表示されている金額だけを見るのではなく、墓じまい完了までに必要な費用の総額を確認することです。
ワンストップ代行業者がおすすめな人
次のような方は、代行業者への相談が向いています。
・何から始めればいいのか分からない
・お墓が遠方にある
・家族が高齢で手続きを進めにくい
・平日に役所へ行く時間がない
・石材店や寺院をそれぞれ探したくない
・墓じまい後の供養先も決まっていない
・できるだけ一つの窓口で進めたい
特に、墓じまいについて初めて調べている段階なら、全体の流れを相談できる窓口があると進めやすくなります。
墓じまいを依頼する前に確認しておきたい3つのこと

1.墓地に指定石材店があるか確認する
霊園や寺院墓地によっては、墓石の撤去工事を指定石材店しか行えない場合があります。先に別の業者と契約すると、工事を進められない可能性もあるため、まず墓地管理者へ確認しておきましょう。
2.新しい供養先をどうするか考える
墓じまい後のご遺骨は、永代供養墓・納骨堂・樹木葬・海洋散骨などへ移す方法があります。供養先が決まっていない場合は、墓じまい後の供養まで相談できる代行業者を選ぶと進めやすくなります。
3.どこまで自分で進めるか決める
行政手続きや寺院との連絡を自分で行うのか、墓石撤去や供養先までまとめて任せたいのかによって、適した依頼先は変わります。最初に「自分でできること」と「任せたいこと」を整理しておくと、業者選びもしやすくなります。
【タイプ別】あなたに最適な墓じまい相談先の選び方

ここまでの違いを踏まえて、「結局、自分はどこに頼めばいいの?」という方のために、タイプ別に整理します。
| あなたの状況 | おすすめの相談先 |
| 墓石撤去だけ頼みたい | 石材店 |
| 手続きだけ任せたい | 行政書士 |
| 指定石材店がある | 指定された石材店 |
| 供養先がすでに決まっている | 石材店+必要に応じて行政書士 |
| 遠方のお墓を墓じまいしたい | 代行業者 |
| 何から始めるか分からない | 代行業者 |
| 供養先も相談したい | 代行業者 |
| 一つの窓口でまとめたい | 代行業者 |
墓石撤去だけなら石材店、手続きだけなら行政書士、墓じまい全体をまとめて相談したい場合は代行業者が向いています。
特に、何から始めればいいか分からない方や遠方のお墓を整理したい方は、まず代行業者へ相談すると進めやすいでしょう。
墓じまいの依頼先についてよくある質問
墓じまいは石材店だけに頼めば完了しますか?
墓石の撤去だけであれば石材店へ依頼できますが、墓じまい全体では改葬手続きや閉眼供養、ご遺骨の新しい供養先なども考える必要があります。
これらを自分で進められる場合は石材店への依頼でも問題ありませんが、まとめて相談したい場合は墓じまい代行業者を利用する方法もあります。
行政書士に依頼しないと墓じまいできませんか?
行政書士への依頼は必須ではありません。
改葬許可に必要な書類を自分で確認し、自治体へ申請することもできます。
ただし、お墓が遠方にある場合や、書類作成・行政手続きに不安がある場合は、行政書士へ相談すると負担を減らせることがあります。
墓じまい代行業者にすべて任せても大丈夫ですか?
墓じまい代行業者によって対応範囲は異なります。
墓石撤去から手続き支援、閉眼供養、供養先までまとめて相談できる会社もあれば、一部のサービスが別料金になっている場合もあります。
依頼前に、何を代行してもらえるのか、料金にどこまで含まれているのかを確認しましょう。
墓じまいの相談はいつから始めればいいですか?
墓じまいをすると決めてからではなく、検討段階から相談しても問題ありません。
墓地の状況や必要な手続き、費用、新しい供養先などを確認してから、実際に墓じまいを進めるか家族で検討することもできます。
特に遠方のお墓や寺院墓地の場合は確認事項が多いため、早めに情報を整理しておくと進めやすくなります。
迷ったら最初に「どこまで任せたいか」を決めよう
墓じまいをどこに頼むか迷ったときは、まず自分で行うことと、業者へ任せたいことを整理すると選びやすくなります。
墓石撤去だけなら石材店、行政手続きだけなら行政書士、墓じまい全体をまとめて相談したい場合は代行業者が一つの目安です。
ただし、墓地によっては指定石材店が決められているなど、自由に業者を選べない場合もあります。
そのため、正式に依頼する前には墓地管理者へ確認しておきましょう。
墓じまいの一休堂では、墓石の撤去・処分だけでなく、閉眼供養の僧侶手配や、永代供養・樹木葬・納骨堂・海洋散骨など、墓じまい後の供養についても相談できます。
「まだ何も決まっていない」
「まずは費用や進め方を知りたい」
という段階でも、現在のお墓の状況を確認しながら、必要な手続きや供養方法を整理するところから始めてみましょう。